健康生活よもやま話

夜トイレに起きる回数が多いと死亡率が高くなる?

 先日、夜おしっこに起きる高齢者、回数多いほど高い死亡率(朝日新聞 05・02)という記事がありました。

 夜、おしっこに起きる回数が多い高齢者ほど死亡率が高いという調査結果を東北大の研究チームがまとめました。夜に2回以上の人の死亡率は1回以下の人の約2倍で、回数が増えると死亡率も高くなるということです。
 
●記事の内容

 東北大の中川晴夫講師(泌尿器科)らが2003年から5年間、仙台市内のある地域に住む70歳以上の高齢者784人を追跡調査し、まず、1カ月間の平均的な夜間の排尿回数を聞いたところ、1回以下の人は425人でした。そのうち18人が調査期間中に死亡、2回以上の359人のうち35人が亡くなっていました。年齢や持病などの影響を考慮して分析したところ、2回以上の人の死亡率は1回以下の人の1.93倍でした。回数別では2回の人は1.59倍、3回2.34倍、4回以上3.60倍でした。

 中川さんによると、夜間の排尿回数が増える原因としては心不全や糖尿病、高血圧などが考えられ、そうした病気が死亡につながった可能性があるそうです。夜間の排尿が2回以上の人の中には、死亡の直前に骨折で入院した人が数人いたことから、骨折が原因で寝たきりになり、全身状態が悪化して死亡に至ったケースもあったとみています。

●排尿回数と骨折のリスク

 夜間の排尿回数が多いと骨折の危険が高まることは一部の専門家の間で知られていて、夜間の排尿回数が多いと死亡率が上がることはスウェーデンの研究でも示されているようです。

●夜間頻尿とは

 夜に床に入ってから、朝起きるまでの間に2回~3回以上トイレに起きるという症状のことを、夜間頻尿と言っています。
夜にアルコールや水分を多く飲んだ時には、夜中にトイレに起きてしまうことがありますね。

●夜間頻尿の原因

 男性の場合には、前立腺肥大が原因とされていましたが、最近では女性でも夜間頻尿で悩んでいる方が多いことがわかってきました。
その原因としては、糖尿病、高血圧、前立腺肥大、脳機能の低下、
膀胱炎など膀胱機能の低下、心不全、睡眠障害など、いろいろあるようです。うつの症状でも夜間頻尿が起こる場合があるようです。

●睡眠薬は転倒の危険がある

 夜間トイレに起きて眠れないということで、睡眠薬を服用している場合がありますが、睡眠薬が効き過ぎていると夜間に尿意をもよおし、トイレに起きた時ふらついたり、転倒してケガをする危険もあります。

●お薬で起こることもある

 加齢と共に、夜にトイレに起きる回数は増えるものと思い込んでいる人も多いと思いますが、服用しているお薬で起こることもあります。
トイレに起きる回数が多い人は、是非一度専門医を受診されてみてはいかがでしょうか。

                     薬剤師:高橋 寛

夜おしっこに起きる高齢者、回数多いほど高い死亡率(朝日新聞 05・02)

http://www.asahi.com/health/news/TKY201005010357.html

copyright©2019 サノ・ファーマシーグループ. ALL RIGHTS RESERVED.