健康生活よもやま話

健康生活に関するお話を、
薬剤師・管理栄養士が紹介します。

「体、冷えていませんか?体温UP術」

【佐野薬局四小前店 管理栄養士 工藤菜津美】

毎日冷え込む寒さになってきました。体調など崩されていないでしょうか。
今回は「万病のもと」とも言われる冷え性についてのお話です。

冷え性とは、手足や腰など体の末端が常に冷えている状態です。その正体は血行不良で、血液の循環が悪いために手足の先の血流が滞り、冷えが生じます。単に手足が冷えるだけでなく、冷え性になると頭痛やめまい、肩こり、便秘、関節痛、むくみ、膀胱炎、不眠など、全身に及ぶ不調の原因となります。特に、深部体温(体の内部の体温)が低いと、免疫細胞の働きが低下するために免疫力の低下が起こるとされています。

冷え性を和らげるためには、普段から体を温めて血行が良くなるようにする必要があります。食事面では、肉・魚などの動物性たんぱく質源を毎食とるようにし、3食欠かさず食べましょう。また、血行を促進するには鉄分を多く摂取するのが効果的です。体を温める食材には、しょうが、とうがらし、ねぎなどの香味野菜、カレーなどの香辛料が入った食べ物、エネルギー源である脂肪とビタミンB群の含まれている肉などがあります。
・しょうが
辛味成分の「ジンゲロール」や「ショウガオール」には、血流を良くして体を温め、冷えを改善する作用や殺菌作用があります。薬効成分は皮に近い部分に多いので、効果を期待するなら皮ごと調理がおすすめです。
・とうがらし
青とうがらしは色付く前に収穫したもの、赤とうがらしは熟したものです。主要な辛味成分は「カプサイシン」で、発汗作用のほか、体脂肪を燃焼させる働きがあり、肥満の予防に効果があります。
・ねぎ
ねぎの白い部分には、体を温め発汗を促す作用があります。刺激臭のもと「アリシン」は、ビタミンB1の吸収を高めて疲労回復、血栓予防のほか、ストレス解消、不眠などにも有効です。

体温をアップさせる食材を用いたレシピを紹介します。体を温めて寒い時期を乗り切りましょう。

おすすめレシピ
〈白菜キムチで簡単豚バラ豆腐〉
材料(2人分)
白菜キムチ:200g
豚バラ肉:150g
絹豆腐:300g(150g×2個使用)
長ネギ:1/2本
ニラ:2本
卵:2個
鶏がらスープの素(顆粒):小さじ1
A酒:大さじ1
A塩・こしょう:各少々
B味噌:小さじ2
Bしょうゆ:小さじ1
1.ニラは3~4cmの長さに切り、長ネギは斜め切りにする。豚バラ肉は一口大に切り、Aで下味をつける。
2.鍋に水600ml(分量外)を沸かし、鶏がらスープの素を加え、温まってきたら豆腐、キムチを入れて5~6分煮る。
3.野菜がくたっとしてきたら豚バラ肉を広げ入れ、長ネギをのせる。豚肉の色が変わってきたらBを溶き入れる。
4.ニラを入れ、卵を落とす。卵をお好みのかたさに仕上げて完成。

参考資料:栄養学の基本がまるごとわかる事典(足立香代子著, 西東社)
画像:いらすとや https://www.irasutoya.com/