現在、佐野薬局中央店では、薬学部5年生の薬学生を受け入れ、実務実習を行っています。地域の皆さまが利用する保険薬局は、日々の調剤や服薬支援を担うとともに、将来の医療を支える薬剤師を育てる大切な学びの場でもあります。
薬学部を設置する大学は、全国に国公私立合わせて約80校あります。薬剤師になるためには、薬学部の6年制課程を修了し、薬剤師国家試験に合格する必要があります。この6年制教育では、医療現場で学ぶ長期実務実習が重視されており、4~5年次に薬局と病院で合わせて22週間の実習を行うことが必須となっています。
全国では、毎年9000人程度の学生が実務実習に取り組んでいます。秋田県内の保険薬局や病院でも、20~30名程度の薬学生を受け入れ、地域全体で将来の薬剤師を育てています。学生は、大学で身につけた知識を実際の医療現場で活用しながら、薬剤師の仕事を経験します。患者さんへの応対や医療従事者との連携を通じて、大学内の学習だけでは得られない実践的な力を養います。
患者さんと接する中で、薬に関する知識や調剤の技能に加え、相手の話を丁寧に聴く姿勢や、医療人として求められる倫理観についても学びます。佐野薬局中央店で実習中の薬学生も、私たちとともに日々の薬局業務を経験しています。
薬学生は、指導薬剤師の指導・確認のもと、処方箋鑑査や、錠剤・粉薬・軟膏の調製など、基本的な調剤業務に取り組んでいます。また、患者さんにお薬をお渡しする際には、薬の効果や正しい使い方、注意すべき副作用、生活上の留意点などを分かりやすく説明する実習も行っています。体調に関する質問や飲み残した薬についての相談にも丁寧に対応し、一人ひとりの状況に合わせた支援の大切さを学んでいます。
実習は、患者さんの安全と個人情報の保護に十分配慮し、指導薬剤師の責任のもとで行っています。皆さまのご理解と温かいご協力が、薬学生にとってかけがえのない学びにつながります。皆さまが利用する薬局でも、薬学生が実習に取り組んでいるかもしれません。実習中の薬学生を見かけた際は、ぜひ温かく見守っていただければ幸いです。また、薬や健康について気になることがあれば、どうぞ気軽にお声がけください。
患者さんとの一つひとつの出会いや会話は、薬学生が将来、薬剤師として成長していくための大切な経験になります。地域の皆さまとともに、未来の医療を支える薬剤師を育てていきたいと考えています。
参考
公益社団法人 日本薬剤師会:https://www.nichiyaku.or.jp/
一般社団法人 薬学教育協議会:https://yaku-kyou.org/