2015.07.16 健康生活よもやま話

「夏の冷えにご用心」

[執筆者]

山王佐野薬局 管理栄養士 佐藤 晶

7月に入り熱中症や脱水症に気を付けなければならない季節となりました。そんな中、夏でも冷え性になる方が増えています。私たちは汗をかくことで体温調節をしたり、体内の老廃物を排泄したりしますが、冷房の効いた部屋にいることが多いと汗をかく機会が失われ、上手に体温調節ができなくなります。また室内と室外の気温差によって、自律神経のバランスが崩れてしまう事も・・・・夏の冷えをほっといてしまうと慢性化しやすく、ひどい場合は夏バテにつながることもあります。

そんな夏の冷え対策にカラダを温める食事のポイントをご紹介します。

●朝ごはんを食べる

朝ごはんを食べないと、体温も上がらず低体温になりがちです。カラダを温めるためにも、1日元気に過ごすためにも朝ごはんの習慣をつけましょう!理想はごはん食(和食)ですが、食べる習慣がない方はバナナやリンゴなどの果物を食べることから始めてみましょう。

●「熱を作る栄養素」+「熱に変える栄養素」を合わせて摂る

私たちが生きるために、必要不可欠な五大栄養素の“糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル”。実はカラダを温める働きにも注目したい栄養素です。

冷え対策で重要なのは、『合わせて摂ること』です。「カラダの中で熱を作るもとになる」糖質・そこへ「熱に変える」ビタミン・ミネラルを合わせて摂ることで、カラダの内側からの冷えが改善できます。

ここで冷え性解消レシピをご紹介します。

◎さっぱり!豚の塩しょうが焼き

〈材料〉

豚もも薄切り肉 200g 、おろししょうが 大さじ1、塩 少々、

薄力粉 大さじ2 たまねぎ 1/4個、サラダ油 小さじ1

A おろししょうが 小さじ2、梅肉(チューブでも可)小さじ1、

酒 小さじ2 みりん 小さじ1、塩と黒こしょう 少々

キャベツ、かいわれ大根、トマト 適宜

〈作り方〉

  1. 豚肉は、おろししょうが・塩で下味をつける(5分以上おいておく)
  2. ボウルにAの入れ、よく混ぜる。
  3. たまねぎは5mm幅に切る。フライパンにサラダ油を熱し、たまねぎが透明になるまで炒めたらフライパンの端によせる。
  4. 下地をつけた豚肉に薄力粉をまぶして加熱し、焼き色がつくまで炒める。
  5. (2)の調味料を加え合わせ、全体にからめる。
  6. 器に盛り付け、キャベツ、かいわれ大根、トマトを添える。

豚肉に豊富に含まれるビタミンB1.ビタミンB2には、疲労回復や夏バテ防止効果が期待できます。また、しょうがに含まれるショウガオールは血行促進・冷え性改善に効果的です。

ご飯の糖質と合わせて摂ると五大栄養素ばっちりメニューです。

これから夏本番にむけて体調管理をし、快適に夏を乗り切りましょう!

参考:栄養と料理

画像:http://www.irasutoya.com/