2015.09.16 健康生活よもやま話

9月病にご注意を

[執筆者]

佐野薬局大瀬店 管理栄養士 後藤 正子

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、朝晩だいぶ涼しくなってきました。

今回は、5月ならぬ9月病についてです。

9月病とは

9月病とは、お盆休みや夏休み明けでなかなか仕事や勉強のやる気が出ず、気分の切り替えがうまくいかないときに出るうつ症状のことを言います。

夏の疲れに加え、季節の急激な温度変化に体がついていかず、心身のバランスを崩してしまうためです。

9月病の症状は5月病と同じく、抑うつや無気力、疲労感、不安感、焦り、不眠や過眠などがあります。

解消法

十分な休養を取って体と心を休めることです。

38~40度のお風呂に20~30分つかってゆっくり体を温め、寝る前はパソコンやスマホなどは避け、軽めの読書や静かな音楽鑑賞などでリラックスして、ゆっくり眠れるようにしましょう。不規則な生活もストレスを溜める原因となるので、生活リズムを整え、規則正しい生活を心がけましょう。

食事

脳で分泌されるセロトニンというホルモンは、気持ちを穏やかにし、うつ的な気持ちを打ち消してくれます。9月病ではセロトニンが不足するため、その原料となるトリプトファンを多く摂るようにしましょう。ビタミンB6は、セロトニンの合成を助けるので、併せて摂ると効果的です。

トリプトファンを多く含む食材には、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品、ナッツ類、肉類、魚類、バナナ、アボカドなどがあります。

ビタミンB6を多く含む食材には、大豆製品、ナッツ類、肉類、魚類、バナナ、ニンニク、とうがらしなどがあります。

トリプトファンと豊富なビタミンを摂れる簡単レシピを紹介します。

◎かぼちゃ入り豆乳スープ(3~4人分)

材料:かぼちゃ120g(1/4個)、調整豆乳400g

作り方:

①かぼちゃを細かく切る

②切ったかぼちゃを耐熱容器に入れ、少量の水を加えてラップをして電子レンジで約2分加熱する

③かぼちゃをスプーンなどでつぶしてなめらかにする

④かぼちゃを鍋に入れて、火をかけ豆乳と少しずつ混ぜ合わせる

朝食を摂る習慣のない人は、バナナと牛乳からでも始めてみましょう。

参考資料

肌らぶ:http://hadalove.jp/increase-serotonin-15997

All About:http://allabout.co.jp/gm/gc/400562/

画像:http://www.irasutoya.com/