2016.01.06 健康生活よもやま話

胃腸をいたわる「七草粥」

[執筆者]

銀河薬局本店 管理栄養士 中嶋 彩

佐野薬局本店 管理栄養士 菊池 健美

佐野薬局広面店管理栄養士 高橋 樹子

明けましておめでとうございます。

お正月やいろいろなイベントが立て続けで、ついつい食べ過ぎてはいませんか?

今回はそんな方におすすめ、「七草粥(ななくさがゆ)」についてご紹介します。

◎七草粥の由来

七草粥とは、年明けの1月7日に無病息災を願って食べられるものです。

もともと中国では七日正月といって、正月の7日後を一つの節目として7種類の野菜を食べて邪気を払うという風習がありました。この風習が日本に伝来し、年はじめの七草粥が定着したと考えられています。冬は野菜や果物が不足しているため、七草粥にはビタミン補給とお正月で疲れた胃腸を休ませるという目的もあります。

◎七草粥の胃腸への効能

年末年始にかけて、お酒を飲みすぎたり、正月料理の食べ過ぎで胃腸はお疲れぎみ。

七草粥には、そんな疲れた胃腸を休めてくれる効果があります。七草粥には、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)といった7種類の野草が含まれます。これらの野菜にはビタミン、ミネラルが豊富に含まれ、免疫力を高めてくれる効果があります。さらに胃腸での消化を助けてくれるため、胃腸が弱っている時の栄養摂取に最適です。また、体を温め、この季節にかかりやすい風邪の予防にもよい効果が期待できます。飲み会が続いて体や胃腸の調子が悪い時には、栄養たっぷりの七草粥で体の調子を整えましょう。

今回はスーパーでも手軽に手に入れられる七草、すずな(かぶ)とすずしろ(大根)を使った胃腸をいたわる七草すまし汁をご紹介します。

◎七草すまし汁

材料(1人分)

・削り節     2g                     ・大根      15g

・昆布      0.2g                  ・大根の葉    10g

・鶏肉      10g                   ・ねぎ      10g

・酒       小さじ1/2          ・小松菜     10g

・人参      10g                  ・薄口醤油    小さじ1

・かぶ      15g                  ・食塩      少々

・かぶの葉    5g                   ・片栗粉     2g

・えのき茸    5g

作り方

1.削り節と昆布でだし汁を取る。

2.鶏肉に酒をまぶし臭みをとっておく。

3.だし汁に鶏肉を入れ煮立ったら、一口大に切った野菜をいれる。

4.刻んだかぶの葉・大根の葉を入れ、調味料で味を整える。

5.片栗粉でとろみをつけて仕上げる。

画像:http://www.irasutoya.com/