2016.08.18 健康生活よもやま話

「ウナギの持つ健康効果について」

[執筆者]

すず薬局醍醐店 管理薬剤師 山口 陽

先日、猛暑の中、京都では祇園祭の山鉾巡行が行われました。多くの方は山鉾巡行が祇園祭と思われているかもしれませんが、これは7月一ケ月間も続く祇園祭の中の行事なのです。今回のよもやま話は京都市山科区にあります「すず薬局醍醐店」からお届けいたします。

ところで皆さん、暑い日々が続きますが、夏バテしていませんか?

今年は土用の丑の日に、ウナギを食べられましたか?

土用の丑の日に、ウナギを食べる習慣は平賀源内が発案したそうですが、ここでは、ウナギの持つ健康効果について、お話ししたいと思います。

ウナギには、ビタミンA、B群、D、EやDHA、EPA、ミネラル(鉄、亜鉛、カルシウム他)など、身体に大切な栄養素が大変豊富に含まれています。

栄養素で、特筆すべきは、ビタミンAの含有量で、ウナギ1匹(100gで十分)で成人が1日で必要とする量を十分に満たします。ビタミンAは胃腸粘膜を保護する効果や目の働きを良くする効果があり、さらに、ウイルスや細菌から身体を守る働き(免疫力)を強める効果も持ち合わせています。

また、ビタミンDも多く含まれています。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、健康な骨や歯を維持するのに大切な栄養素です。ウナギにはカルシウムも多く含まれているので、骨粗鬆症や骨軟化症の予防にもつながります。

ビタミンB群も含まれていて、ビタミンB1は疲労回復効果があり、ビタミンB2は脂肪燃焼効果や免疫力向上に、ビタミンB12は貧血や立ちくらみ予防につながります。

ビタミンEは強い抗酸化作用を有しており、肌荒れ予防や血管を健康に保つ働きがあります。

DHAは記憶力向上や視力の回復効果、さらには、悪玉コレステロールを減らす働きも持ち合わせており、動脈硬化や脳卒中などの予防にもつながります。

EPAはコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあり、血液の流れを良くすることで、

脳梗塞や心筋梗塞などの予防につながります。

夏の土用の丑の日は、7/30(土)でしたが、この後も夏バテ予防、健康増進にウナギはいかがでしょうか?

参考資料

本文
https://www.unaten.com/menu/eiyou.html
https://www.hamanako.com/unagi/etc/
https://takeda-kenko.jp/kenkolife/vitamin/hyakka/

画像
http://www.irasutoya.com/2013/05/blog-post_7617.html