2016.09.15 健康生活よもやま話

夏の疲れを残さない

[執筆者]

佐野薬局広面店 管理栄養士 佐藤 あかり

佐野薬局広面店 管理栄養士 新谷 清歌

8月の暑さが和らぎ、寒暖の差が大きくなる季節となりました。

「どうも体調が優れない」、「体の疲れが抜けない」などと感じることはありませんか?

このような症状がでてくるのは、暑い夏に冷たいものを食べすぎたり、エアコンの効いた部屋で過ごしたために体が冷え、疲れやすくなっているからです。

今回は、そんな疲れた体を回復させる方法をご紹介します。

<夏の疲れを回復させる3つの方法>

①  栄養バランスのとれた食事を摂る

食事の基本、主食(糖質)+主菜(タンパク質)+副菜(ビタミン・ミネラル類)を意識しましょう。

糖質は元気(エネルギー)の源、たんぱく質(肉・魚類・卵・大豆製品)は抵抗力をアップし、ビタミン・ミネラルで体の調子を整えます。ビタミンの中でも、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える代謝を助け、夏バテなどの疲労回復に即効性があります。

②  温かい風呂に入る

夏場はシャワーで済ませがちですが、血流が悪くなり、疲労が残る原因になります。ぬるめの湯船につかってゆっくり温まりましょう。

③  十分な睡眠をとる

夏の間は熱帯夜で寝苦しく、睡眠不足の状態が続いてしまいます。涼しくなってきた時こそ十分に睡眠をとり、体を休めましょう。

<疲労回復に効く食材>

先ほど取り上げたビタミンB1を多く含む食材は、豚肉、大豆製品、海藻類、などです。さらに、ビタミンB1にクエン酸を加えることをおすすめします。

クエン酸には、疲労回復だけではなく、夏バテで弱ってしまった内臓機能を正常に導いてくれる働きがあります。クエン酸は酢や柑橘系の果物、梅干しに多く含まれます。

<疲労回復に効くレシピ>

梅じそ肉巻き

◎材料 (4人分)

・豚ロース薄切り肉 300g

・梅干し 3個

・青じその葉 24枚

・スライスチーズ 12枚

・飾り用の青じその葉 適宜

・サラダ油

・塩

・こしょう(あれば粗びき黒こしょう)

◎作り方

1、梅干しは種を取り除き、包丁で細かくたたく。豚肉1~2枚を縦に広げて梅肉を全体に薄く塗り、青じその葉2枚、スライスチーズ1枚を順に重ね、端からきっちりと巻く。

2、フライパンにサラダ油大さじ1を入れて中火で熱し、巻き終わりを下にして豚肉を並べ入れる。菜箸でころがしながら全体をこんがりと焼き、塩、こしょう各少々をふる。食べやすく2つに切り、青じその葉とともに皿に盛る。

(1人分462kcal、塩分2.7g)

参考資料

オレンジページnet: http://www.orangepage.net/

TANITA: http://www.karadakarute.jp/tanita/

画像: http://www.irasutoya.com/