2017.06.20 健康生活よもやま話

梅雨の不調にさよなら

[執筆者]

佐野薬局本店 管理栄養士 松田 健美

今年も梅雨のシーズンがやってきました。

じめじめとした季節は頭痛、腹痛、だるさ、体の冷え、肩こり、腰痛などの体調不良でお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで今回は梅雨のだるさを改善する「食事」について紹介します。普段の食事にとり入れて、元気に梅雨を乗り切りましょう。

〇そもそも、梅雨の体調不良とは?

・自律神経の乱れ

気温や湿度の差が大きいと、自律神経が乱れて「だるさ」「頭痛」「腹痛」といった症状が現れやすくなります。また、血液の流れが悪くなり「冷え」「肩こり」になることもあります。

・湿気

湿度が高いと体にたまった余分な水分が出せずに「むくみ」「胃もたれ」「だるさ」などの症状が出やすくなります。

〇おすすめの食材

・水分代謝をよくして、余分な水分を出す

あずき、黒豆、ハトムギ、トウガン

・胃腸の調子を整える

オオムギ、オクラ、えんどう豆、キャベツ、かぶ

・体をあたためて血行促進・発汗作用

ショウガ、ネギ、唐辛子などの薬味や香辛料

・だるさの改善にビタミンB群

ビタミンB1:玄米、豚肉、鮭、納豆・・・・糖質の代謝を助けます。

ビタミンB2:乳製品、卵、青魚・・・・・・脂質の代謝を助けます。

ビタミンB6:青魚、バナナ、鮭、玄米・・・タンパク質の代謝を助けます。

〇薬膳レシピ

体が重いと感じたときにオススメ

小豆と野菜のスープ

<材料>(2人分)

小豆(乾燥)    50g

キャベツ(葉)   4枚

にんじん      1本

じゃがいも     1個

かぼちゃ      1/6個

水         600cc

コンソメ      5g

<作り方>

① キャベツ、にんじん、じゃがいも、かぼちゃは食べやすい大きさにざく切りにする。

② 鍋(土鍋がおすすめ)に小豆、野菜、水を加えて40分ほど弱火で煮る。

③ コンソメで味を調節し、小豆の固さがお好みになったらできあがり。

参考資料

『台所漢方 食材&薬膳手帳』根本幸夫 / 池田書店

画像:http://www.irasutoya.com/