だんだんと冬が近づき、空気が乾燥する季節がやってきました。
乾燥は、手荒れ、肌荒れ、のどのイガイガ、咳などの原因になるので、できれば避けたいものですね。そこで、今回おすすめするのは「旬の果物」です。
漢方では、柿、りんご、みかんといった寒い時期の果物は、体を乾燥から守ってくれると考えられています。
柿
生で食べると肺を潤して咳を止める働きがあります。干し柿の表面にある白い粉(柿霜)は、肺に熱があって咳や痰があり、のどが渇いて痛いとき、口や舌に炎症があるときに優れた効能を持っているとされています。
りんご
体の中の水分の流れをよくして、のどの渇きからくる咳を鎮め、腸を丈夫にして下痢をとめる働きがあります。
みかん
皮の方が薬効があるとされていますが、実や汁も体の水分を補って胃をなごませる働きがあります。
旬の食べ物は、その季節の環境から体を守ってくれるのですね。
ただし、果物は摂りすぎると体を冷やしますし、果糖もふくまれているため血糖値や中性脂肪に影響する可能性があります。1日の適量は「片手の平に乗る程度」と覚えておきましょう。旬の食べ物は美味しいうえに体にも良いので一石二鳥。ぜひ食卓に取り入れてみてください。
おすすめレシピ
<柿の甘さが引き立つ♪柿と白菜のサラダ>
(2人分)
柿 1個
白菜 1/8株
ロースハム 3枚
-コールスロードレッシング-
砂糖 大さじ1/2
塩 1つまみ
酢 大さじ2
マヨネーズ 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1/2
レモン汁 大さじ1/2
①柿と白菜は食べやすい大きさに切り、ロースハムも食べやすく1cm幅程度に切る。
②ドレッシングの材料を混ぜ合わせ、①と和える。
お好みで粉チーズをかけてもおいしいです。
参考
『台所漢方』根本幸夫、株式会社エム・エー・シー
画像:https://publicdomainq.net/dried-persimmon-fruit-0027477/