新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が長くなっていたと思います。デスクワークやテレビ鑑賞など、体を動かさなくても疲労を感じるときがありますね。このような症状は脳疲労が原因かもしれません。脳疲労とは、脳を使い過ぎて活性酸素が蓄積し、自律神経が正常に機能しなくなることです。原因として、一日に触れる情報量が多過ぎること、ストレス、人間関係などが挙げられます。
脳が疲労を感じると、注意散漫、無気力、イライラなどがみられます。また、痛み・疲れ・気持ちの落ち込みなど身体へ様々な影響を及ぼします。
脳疲労を回復させるために最も効果的な方法は睡眠です。重要なのは十分な睡眠時間(6時間半~7時間)を確保することです。そのためには寝室の照明や温度・湿度などの環境を整えることが大切です。また、睡眠前は食事、スマホやテレビ鑑賞は避けるようにしましょう。起床時に日光を浴びることも睡眠の質を上げることに有効です。
次に、運動が効果的です。ストレッチ、体操、散歩などの有酸素運動を20分程度行うとよいでしょう。食事では、適度なカロリー制限や水分補給が大事です。他には、入浴、アロマテラピー、瞑想、音楽など自分に適したリラックス方法を取り入れるのもいいでしょう。自然や美しいものに触れることも脳をリフレッシュさせます。
脳疲労をためないように、日々の仕事の進め方を見直して、改善することも効果的です(面倒な作業の分割、単純作業への切り替え、小さな目標の設定、こまめに休憩を入れるなど)。没頭できる趣味を持つこともいいでしょう。
脳疲労が続くことで、肥満、糖尿病、認知症、がん、うつ病、睡眠障害などを引き起こすことも考えられています。予防のために脳疲労をためないようにして、こまめに回復させましょう。
参考
脳疲労が消える 最高の休息法 久賀谷亮 著 ダイヤモンド社
脳疲労の回復方法 fatigue.hajime888.com/f003.html
脳疲労概念 BOOCS公式サイト https://boocs.jp/
画像 https://pro-foto.jp/