2022.01.04 健康生活よもやま話

朝食をとって気持ちの良い1日のスタートを

[執筆者]

銀河薬局開運橋店 管理栄養士 中嶋 彩

皆さんは、毎日欠かさず朝食を食べていますか?日々、栄養指導をしていて感じますが、朝食を飲み物のみで済ませたり、朝食を抜くことが習慣化している方は少なくありません。朝食を抜くと、体のだるさを感じたり、集中力が続かないことがあり、さらには生活習慣病のリスクを高めることが指摘されています。朝から心と体を元気にして1日をスタートするためには、「朝食を食べること」がとても大切となります。今回は、そんな朝食がもたらす効果についてご紹介します。

〈朝食の効果〉
①体を温める
睡眠中に低下した体温を高める役割があります。暖かいスープや味噌汁、たんぱく質(魚・肉・卵・大豆)が体温の上昇に役立ちます。
②脳のエネルギー源となる
睡眠中に消費したエネルギーを補充し、脳を活性化させることで、体を目覚めさせる役割があります。脳の栄養源であるブドウ糖(ご飯・パン)をしっかり食べると、記憶力や集中力がアップします。果物には糖質が含まれており、不足しがちなビタミン・ミネラル・食物繊維も補給できるためおすすめです。
③体の調子・リズムを整える
朝食をとると腸が刺激され、排便を促します。また、胃腸が働くことで体内時計がリセットされ、生活リズムが整いやすくなります。
④肥満を予防する
朝食を抜くと、食欲が増して昼食や夕食を食べ過ぎてしまう場合があります。朝食で栄養をとらなかった場合、昼食と夕食で脂肪を蓄えようとするため、肥満の原因になるといわれています。3食規則正しい食事のリズムを整えることが、肥満や生活習慣病の予防につながります。

〈朝食のポイント〉
朝食を食べやすくするためには、夕食に脂っこいものをたくさん食べることや就寝前の夜食を控えることが大切です。消化不良により胃もたれや食欲不振を起こすと朝食欠食につながりやすいため、前日の食事にも気をつけましょう。
カフェインを含むコーヒーは胃を刺激するため、空腹時には避けましょう。朝食には、乳製品やスープなどの胃に優しい飲み物がおすすめです。
時間がない朝には、パンや乳製品、皮をむくだけで食べられる果物、洗うだけで食べられる加熱不要の野菜(きゅうりやトマト)などの調理のいらない手軽な食材を用意しておくことがおすすめです。
朝食を食べることが習慣化したら、主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事に近づけていきましょう。

忙しい朝でも簡単に作れる時短レシピを紹介します。朝食でエネルギーを補充して、1日を元気に過ごしましょう!

◎レンジでパパっと作れるマグカップごはん
〈材料〉1人分
 ・ご飯…茶碗1杯
 ・ウインナー…1本 (ハムやベーコンでもOK)
 ・コーン…大さじ1
 ・ケチャップ…大さじ1
 ・コンソメ顆粒…小さじ1/2
 ・卵…1個
 ・ピザ用チーズ…適量

〈作り方〉
 ①ウインナーを輪切りにする。
 ①マグカップにご飯を入れ、ウインナー、コーン、Aを入れる。スプーンで混ぜて表面を平らにする。
 ②チーズをのせる。溶きほぐした卵をかけて、ラップをせずにレンジで2分(600w)加熱する。

参考資料:あたらしい栄養学(吉田企世子 松田早苗監修,高橋書店)