2023.02.01 健康生活よもやま話

コロナ禍に「こころ」の健康を保つには

[執筆者]

銀河薬局泉沢店 薬局長 富澤 美香子

コロナ禍では今まで経験したことのない生活スタイルが続いて、「不安」、「怖い」、「孤独」、「緊張」、「イライラ」を感じることや、どんなことにも「自分が悪いと思ってしまう」ことはありませんか?
今回は、こころの健康を保つためのセルフケアのポイントをお伝えいたします。

『セルフケアのポイント』
①自分の気持ちに気付いて、その気持ちを表す
②自分に合ったストレス対処法をみつける
③人とのつながり・関わりを大切にする
④日常の生活リズムを整える

それでは、1つずつ見ていきましょう。
➀楽しい、嬉しい、寂しい、つらい、イライラなど今の気持ちを自身なりに表してみましょう。例えば、イライラのレベルが100%のうち70%くらいかなどと状態の度合いを表すことも良いです。気持ちの浮き沈みがあっても自分の感情の1つとして受け入れることが、自分、そして周りの大切な方のためになります。

➁音楽を聴く、歌を歌う、良く寝る、深呼吸をする、ゆっくりお風呂に入る、ストレッチをする、大好きなスイーツを食べる、ペットと遊ぶなど自分にあったストレス対処法をみつけましょう。これは1つより、いくつか持っていると安心です。

➂家族や親戚、友達、趣味の仲間、職場の同僚、学校の先生などの繋がりを大切にし、その繋がりを維持するために電話、手紙、メール、SNSなどを活用しましょう。一番のストレス対処法は、人との繋がりを持つことです。

➃私たちの体には「体内時計」があると言われており、こころ穏やかに過ごすために力を発揮しています。1日24時間、朝・夜の繰り返しに合わせて、私たちの体調や活動を整えます。できるだけ一定の規則正しい生活を過ごすことは、この体内時計の働きをさらにスムーズにすると言われ、私たちは心地よさを感じるようになります。

では、『日常生活を規則的に送るための管理術』をいくつか見てみましょう。
・自分自身にあった起床と就寝の時間を決め、その睡眠リズムを保つようする。
・食事は毎日、同じ時間にとる。
・自宅にいることが多いときでも、毎日の日課を決めて、毎日同じ時間に活動するようにする。適度な運動も取り入れる。
・密閉・密集・密接の3密の状況を避けて、一定時間を屋外で過ごす。朝もおすすめ。外に出られない時は窓際などで日の光を浴びながら心の落ち着ける時間を持つ。
・昼寝が必要な方は30分以内を目安に。午後遅くの昼寝は避ける。
・夜や寝る前に明るい光(特にスマートフォンやテレビ・パソコンの画面などのブルーライト)を浴びるのは避ける。
などが挙げられます。

また、周囲に相談してみることもセルフケアの方法の一つです。
つらい時や困った時は、お住まいの地域の精神保健窓口、保健センター、児童相談所、子ども家庭支援センター、クリニックや病院などに相談をしましょう。
下記の相談窓口もありますので一人で悩まず、あなたの不安やつらい気持ちを伝えてください。

こころの健康を保つために、まずは出来ることから始めましょう。
そして、こころに余裕をもって健やかな日常をおくれるといいですね。

『こころの健康相談統一ダイヤル』  厚生労働省
0570-064-556
『いのちの電話』   日本いのちの電話連盟
0570-783-556
『24時間子供SOSダイヤル』 文部科学省
0120-0-78310

参考:
日本うつ病学会HP:https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/
厚生労働省みんなのメンタルヘルス総合サイト:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
画像:イラストAC:https://www.ac-illust.com/