2024.01.09 健康生活よもやま話

「代謝アップで冬太り防止!」

[執筆者]

佐野薬局広面店 管理栄養士 佐野 真彩

寒い時期は運動量が減りがちで、体重の増加が心配という方も多いと思います。しかし、冬は1年を通して痩せやすい季節とも言われています。

生命を維持するために必要な最小限のエネルギーを基礎代謝といいます。つまり何もしなくても体内で消費されるエネルギーです。冬はこの基礎代謝が上がる時期です。基礎代謝によって体温維持も行っているため、外気温が下がったときに体温を維持しようと基礎代謝があがります。基礎代謝の上昇を活かし、さらに食事から代謝の良いからだをつくることによって冬太りを防ぐことができます。

そこで今回は代謝があがる食事について紹介します。身体が温まる食材やたんぱく質の多く含まれる食材を食べると代謝アップにつながります。

○根菜類や暖色の野菜
 ごぼう、たまねぎ、かぼちゃ、にんじんなど
○薬味や香辛料
 しょうが、にんにく、とうがらし、シナモンなど
○未精白のもの
 全粒粉パン、玄米、未精白の砂糖など
○良質なたんぱく質(たんぱく質の含有量が多く、利用率の高いもの)
 卵類、肉類、豆類

そのほか代謝を上げる方法
➀水を飲む
基礎代謝を上げるには、水を十分に飲むのがおすすめです。水を飲むと、身体が冷やされ一時的に体温が下がります。その後、冷えた体をもとの体温に戻そうとする機能が働くため、基礎代謝が上がると言われています。

➁腸内環境を整える
腸内環境が良いと、栄養素をスムーズに吸収することができるので、身体の隅々に栄養がいきわたりやすくなります。代謝の役割を担っている肝臓にも栄養が効率よく運ばれ活発に働けるようになるので、代謝があがります。そのほかの内臓も正常に働くので、体温が上がり、エネルギーが消費されやすい体になります。

<代謝をあげるおすすめのレシピ>
ミネストローネ

材料(2人分)
ベーコン  2枚
じゃがいも 50g
にんじん  80g
玉ねぎ   100g
キャベツ  80g
にんにくのみじん切り 大さじ1
ホールトマト缶 100g
水  2カップ
コンソメキューブ 2個
塩  少々
こしょう 少々
オリーブオイル 大さじ1/2

作り方
➀ベーコン、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、キャベツを1cm角に切る。
➁鍋を熱し、にんにく、オリーブオイルを入れる。香りが出たら①を加えて炒める。
➂しんなりして火が通ったら、ホールトマトを加え混ぜる。
➃煮立ったら、水とコンソメキューブを加えて中火で10分煮込む。
➄塩、こしょうで味を調え器に盛り、パセリをのせたら完成。

参考文献
島岡章 他;基礎代謝の季節変動について;日生気誌24(1):3-8,1987