春から夏にかけては、運動を始めるのによい季節ですね。
最近、「ロコモ」という言葉を耳にすることがありますが、ご存知ですか?
運動器の障害のために、移動機能の低下をきたした状態をロコモティブシンドローム
=ロコモ(運動器症候群)といいます。
人間が立つ、歩く、作業するといった、広い意味での運動において、身体能力が低下した状態を指します。ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。
運動器の障害は、運動器自体の疾患による場合や加齢に伴って起こる場合があります。日常生活に支障はないと思っていても、すでにロコモになっている可能性があります。自分がロコモかどうかは、ロコモ度テストで簡単に判定することができます。
ロコモ度テストは移動機能を確認するためのテストで、下肢の筋力を調べる「立ち上がりテスト」、歩幅を調べる「2ステップテスト」、からだの状態や生活状況を調べる「ロコモ25」があります。詳しくはロコモONLINE(https://locomo-joa.jp/check/test)をご参照ください。
ロコモを予防するためには、足腰の筋力を強く保つことが重要です。そのためには「適切な運動を習慣づけること」が大切です。ロコモーショントレーニング=ロコトレはロコモを予防し、改善するための運動です。ロコトレでは「片脚立ち」と「スクワット」を行います。この2つの運動を毎日続けるよう推奨されています。ロコトレ以外にもウォーキング、ジョギング、水泳、自転車などご自身の趣味に合わせて楽しみながら続けることも大切です。
「ロコモ」といっても、程度は人それぞれです。気候がよくなってきたこの季節、ご自身に合った安全な方法で無理せず、運動不足で凝り固まった体をほぐし、運動習慣を身につけましょう。
出典;
日本整形外科学会HP:https://www.joa.or.jp/
ロコモONLINE:https://locomo-joa.jp/
ほねとひざ.com(中外製薬):https://hone-hiza.com/
健康長寿ネット:https://www.tyojyu.or.jp/net/
画像;
いらすとや:https://www.irasutoya.com/