みなさんは「フレイル」という言葉を聞いたことはありますか?フレイルとは、加齢により体や心のはたらき、社会的つながりが弱くなった状態を指します。そのまま放置すると、要介護状態になる可能性があります。しかしフレイルは、早めに気づいて適切の対処することで、進行を防ぎ健康な状態を維持することにつながります。フレイル予防には「食事」、「身体活動」、「社会活動」の3点から改善できます。今回は「食事」からフレイル予防をするポイントを紹介します。
「食事」のなかで最も大切なことは、「たんぱく質をしっかりとる」ことです。たんぱく質の摂取量が少なくなると筋肉量が減少し、加齢とともに筋タンパクの合成が遅くなります。そのため高齢の方は、より一層たんぱく質を含む食品をとることが重要となります。高齢者が1日に必要なたんぱく質の目安量として、1.0~1.2g×体重(kg)が推奨されています。毎食、片手にのるくらいの量のたんぱく源を食べるようにしましょう。
そうはいっても、なかなかたんぱく質を意識してとるのは大変かと思います。そこで、たんぱく質を簡単にとるためのひと工夫を紹介します。
・缶詰(ツナ、サバ、焼き鳥など)や冷凍食品、レトルト食品(餃子、ハンバーグなど)を常備する
・ヨーグルトやプロセスチーズなど、間食でもたんぱく質が多いものを選ぶ
・コーヒータイムには豆乳をプラスして豆乳ラテにする
・お弁当や外食はおかずの多い定食メニューを選び、肉・魚・卵・大豆製品などいろいろな食品からたんぱく質をとるようにする
1日3食しっかり食べることを基本として、食事からフレイルを予防していきましょう。
<おすすめレシピ>
ツナとトマトのそうめん
〇材料(2人分)
・そうめん 2人分
・ツナ缶 1缶
・トマト 1個
・大葉 1枚
・みょうが 1個
・麺つゆ(2倍希釈) 大さじ2
○作り方
➀トマトは1cm角に切る。
②みょうがは輪切り、大葉は千切りにする。
③ボウルに➀と軽く油を切ったツナ缶、麺つゆをいれて混ぜる。
④そうめんを茹で、茹で上がったら氷水で冷やす。
⑤お皿に水を切ったそうめんを盛り、①②③をかけたら完成。
参考資料
食事摂取基準を活用した高齢者のフレイル予防事業 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
日本人の食事摂取基準 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)