2025.01.30 健康生活よもやま話

「正しい姿勢で健康に」

[執筆者]

佐野調剤薬局 薬局長 辻 圭介

寒い季節になり、体が縮こまって背中が丸くなっていませんか?
「姿勢」は人の見た目年齢や印象を大きく変えるのと同時に、体にも大きな影響を与えます。通常は加齢とともに腹筋や背筋が衰えて背中が丸まり、いわゆる猫背のような姿勢になりやすくなります。このような状態が長く続くと、本人にとってはそれが当たり前になってしまいますが、それでも何も問題がないわけではありません。良くない姿勢は体のあちこちの痛みや疲労の増加、肺や胃腸の機能低下など様々な問題の原因にもなってしまいます。

気になる方はまずは自分の姿勢をチェックしてみましょう。
壁に後頭部・背中・お尻・かかとをつけるように自然に立ってみます。腰と壁の間に手のひらを入れ、十分な隙間がなかったり、後頭部や肩の後ろ側が壁につかなかったりしたら、背中が丸まっている良くない姿勢です。

姿勢を良くするためにはストレッチなどの様々な方法がありますが、簡単に行える姿勢の改善方法をご紹介します。
姿勢のチェック法と同様に壁に、後頭部・背中(肩)・お尻・かかとをつけて一直線に立ち、おなかに軽く力を入れて正しい姿勢を1分ほど維持します。このとき呼吸は止めません。楽にできるようになったら維持する時間を少しずつ長くしていきましょう。
外出先などで壁を使えない状況でも、背中が丸まっているなと気づいたときには、おなかに力を入れ正しい姿勢を意識するよう心がけてください。

人間の脳は繰り返し行うことでその動作を学習するようにできています。良くない姿勢が続いたとしても、正しい状態を何度も繰り返すことによって、徐々に正しい姿勢が当たり前になっていきます。
日頃から自分の姿勢を意識することで、見た目も若々しく健康な体を目指しましょう。

参考:
リハサクHP https://rehasaku.net/magazine/body/improve-posture/
メディカルノートHP https://medicalnote.jp/
第一三共ヘルスケアHPくすりと健康の情報局 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/
画像:いらすとや https://www.irasutoya.com/