梅雨から夏にかけては、湿度や気温の上昇により、肌トラブルが起こりやすい季節です。この時期、「かゆみ」や「赤い膨らみ」が突然現れる蕁麻疹(じんましん)に悩まされる方も少なくありません。蕁麻疹は、食べ物や薬だけでなく、汗、疲労、ストレス、気温差など、さまざまな刺激がきっかけで起こることがあります。特に湿度が高い梅雨時は汗をかきやすくなり、皮膚への刺激が増えることで症状が出やすくなる場合があります。また、睡眠不足や疲労が重なるなどの体調変化から症状が悪化することもあります。
予防のためには、
・汗をかいた後は早めに拭き取る
・シャワーで清潔を保つ
・刺激の少ない衣類を選ぶ
など、肌への負担を減らすことが大切です。シャワーを浴びる時はボディーソープを良く泡立てて擦らず優しく洗いましょう。また、エアコンを上手に使い、室温や湿度を調整することも、快適に過ごすポイントになります。蕁麻疹は症状が繰り返すことも多く、原因がはっきりしない場合もあります。症状が長引く場合や、かゆみ、腫れ、息苦しさなどを伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。ところで、「蕁麻疹」という名称は、イラクサ(蕁麻)という植物に由来するといわれています。春の山菜として知られるアイコ(ミヤマイラクサ)もその仲間で、茎や葉にある細かなトゲが皮膚に触れると赤みやかゆみが出ることがあります。蕁麻疹も、こうした皮膚の反応と同じように、何らかの刺激をきっかけに起こる症状と考えられるでしょう。薬局では、かゆみへの対処やスキンケア、使用中のお薬に関するご相談を承っております。気になることがございましたら、どうぞお気軽にお声がけください。
参考:日本皮膚科学会HP
厚生労働省HP
画像:いらすとや